豪雨の影響が心配されましたが、結果的には2重賞とも良馬場で行われました。
6/4(日)【安田記念(GⅠ)】
《Point》
・数字面からも良好な軽い芝に回復
・前半3F『34.2秒』(ミドル)
〈1着・△⑱ソングライン〉
東京1600の持ち時計を『0.2秒』短縮。厳しい中2週のローテを昨年に経験していた
ことで前走以上の状態でレースに臨めた。大外枠から強敵の牡馬たちにつけた
『0.2秒差』という着差からも完勝と言える非常に強い内容だった。
戸崎騎手「ここに来てソングラインもまた一段、二段と上がっている」
〈2着・◯④セリフォス〉
内枠から先行する最高のレース運びで2着。やはり2走前のマイルCSのように
末脚を活かす競馬の方が爆発力が増す。
レーン騎手「とんでもない強い馬に差されてしまった」
〈3着・△⑭シュネルマイスター〉
外枠から上がり最速『32.8秒』をマーク。負けて強し。
ルメール騎手「もっと早いペースなら前でフィニッシュできた」
〈4着・△⑦ガイアフォース〉
2走連続でゴール前の強烈な伸びが目立つ。ベストは1800か?
〈5着・△③ジャックドール〉
1600でも瞬発力勝負は合わなかった。切れ負けした形。
武豊騎手「今日はマイルのスペシャリストが相手。無謀な挑戦ではなかったし、
またマイルで頑張りたい」
〈6着・⑬レッドモンレーヴ〉
1400ベストだがGⅠ初挑戦でこれだけ走れたのは収穫。
横山和騎手「直線に向くまでの雰囲気も良く、おっ!という感じがあった」
〈7着・△⑤ソダシ〉
川田騎手の「4コーナーの手応えより、最後まで走り切ってくれた」というコメントから
も中2週で100%の状態ではなかったことが分かる。それでも前走から時計を『0.2秒』
短縮している。相手が強かった印象。
〈10着・▲⑪イルーシヴパンサー〉
直線で外に出せれば力を発揮できるタイプ。
岩田望騎手「直線は囲まれてしまい思ったほど伸び切れなかった。
一つ噛み合えばここでもやれそう」
〈16着・◎⑫ナミュール〉
出遅れもあったが今回も本来の力を発揮できず…。
横山武騎手「また不利を受けてしまった。悲しい…」
6/3(土)【鳴尾記念(GⅢ)】
《Point》
・前日は大雨だったが、回復するスピードが早く良馬場に
・1000m通過『59.6秒』は開幕週の重賞にしてはスロー
・それでもレースの上がりが『35.6秒』掛かった
・メンバーレベルは高くない
〈1着・△⑫ボッケリーニ〉
完全に長距離仕様になっているタイミングでの2000への距離短縮だったが、
開幕週の外枠から終始外を回って差し切った内容は良かった。
しかも、2着馬は展開利があった。
浜中騎手「7歳とは思えない若々しい体だし、さらに力をつけているのではないか
というような手応えも感じる」
〈2着・△④フェーングロッテン〉
直線では盛り返してきた。ラストは本当に甘いが、毎回しぶとく粘る。
〈3着・◎⑨アドマイヤハダル〉
岩田望騎手「勝ち馬に早めに動かれてしまい、仕掛けが遅れてしまった。
状態は戻っている」
〈4着・⑧ワンダフルタウン〉
和田竜騎手「勝負所もいい感じだったが、坂で鈍ってしまった」
〈5着・△⑦マリアエレーナ〉
このメンバーレベル・展開ならもう少し粘って欲しいところ。
GⅢでも牡馬相手だと直線平坦の方がいいのか…。
〈9着・◯②カラテ〉
道悪が残って欲しかったのはあるが、良でももっと走れるはず。
菅原明騎手「ずっと前が壁になった」
〈12着・△⑭ソーヴァリアント〉
開幕週の外枠だったが、スムーズに先行できた。それでここまでバテてしまった。
精神的な課題を出してきている点が気掛かり…。
ルメール騎手「今日の感じなら1800ぐらいがいい」