合同会社鷲田鷲男商店

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2024『弥生賞ディープインパクト記念・チューリップ賞・オーシャンS』レース回顧

オーシャンSは人気馬3頭で決着しましたが、クラシックの前哨戦はどちらも波乱に。このままでは本番に出走できない人気馬が多くいます。今後のローテーションはどうなるのか?

 

3/3()【弥生賞ディープインパクト記念】

<レースのPoint>
・1000m通過《60.4秒》
・前哨戦としてはペース流れる→過去10年で最速タイムに

<1着・⑦コスモキュランダ>
これで3走連続の出遅れとなってしまいましたが、3コーナーで進出して押し切りました。ただ、ペースは十分流れていたように、それを捲っての勝利はスタミナの豊富さを表しています。未勝利脱出までに4戦を要しましたが、急成長を見せています。

<2着・軸⑤シンエンペラー>
ドンピシャの展開でしたが、勝ち馬が予想以上に強く届きませんでした。成績的には安定感抜群です。

<3着・穴⑧シリウスコルト>
ハナを切ったことは驚きましたが、展開に恵まれたわけではありませんし、この中山2000mで一戦ごとに内容が良化しています。

<4着・④エコロレイズ>
ここでは絶対買えませんが、実はPOG指名馬(笑)。上がり最速タイの《34.8秒》をマークしているように、フロック視できません。横山和騎手も「まだ体のフォルムが子供っぽく、まだまだ芯が入ってほしい」と話しており、今後の更なる成長を期待したい存在です。

<5着・穴③シュバルツクーゲル>
「休み明けでしたから、次はもっと良くなるでしょう」という西村淳騎手のコメント。パドックでは太く見えませんでしたが、18kg増の馬体重が響いたようです。

<6着・ア⑥トロヴァトーレ
非常に物足りない内容です。ルメール騎手は「悪い馬場で走り方が悪くなった。今日のように遅くなったり、早くなったりするペースもこの馬には合わなかった」と敗因を説明しています。確かに2勝とも上がり33秒台をマークする瞬発力勝負だっただけに、東京での更なるパフォーマンスに大注目です!!

<7着・⑨ダノンエアズロック>
予想通り、中山へのコース替わりはマイナスに働いていますが、2000mへの距離延長も良くなかったようです。NHKマイルC出走に魅力を感じます。

<8着・穴①アドミラルシップ>
新馬の時に比べて成長がもう一つ」(戸崎騎手)

<9着・穴⑩ファビュラススター>
前走の1勝クラスで負かした2頭が1・4着に入っているだけに、明らかに負けすぎではありますが、「返し馬からテンションが上がっていた。最後はモタれてレースにならなかった」という横山武騎手のコメントから、凡走も納得です。

 

3/2()【チューリップ賞

<レースのPoint>
・前半3F《34.5秒》上がり《35.4秒》
・Sペースでも少し上がりが掛かった
・人気馬が頼りない

<1着・⑥スウィープフィート>
スタートで出遅れてしまいましたが、4コーナー14番手から上がり最速《34.3秒》という凄い末脚で追い込んできました。少し上がりが掛かれば相当な活躍が見込めそうです。時計面の短縮にも成功しましたし、一気に桜花賞の有力候補に名乗りを上げました!!

<2着・穴⑧セキトバイースト>
展開を味方にロスのないレース運びができましたが、それでもこのメンバー相手にマイル戦で粘り込んだのは大きな収穫です。

<3着・⑪ハワイアンティアレ>
前走の未勝利戦から時計面を《2.8秒》の大幅短縮に成功しました。スタートで出遅れてしまいましたが、勝ち馬に次ぐ上がりでよく差し込んでいますし、間違いなくフロックではありません。ただ、この激走を予想するのはかなり難しいです…

<4着・軸⑯タガノエルピーダ
大外枠だったことを考えても物足りません。牝馬限定戦で馬券圏内を外してしまうのはかなりショックな敗戦です。

<6着・ア⑤ミラビリスマジック>
先行してバテてしまいましたが、せっかくの直線長いコースなら末脚を活かす競馬を試してほしかったところです。ただ、Sペースなので粘りも物足りなさは感じます。

<8着・ア⑩ガルサブランカ
「一生懸命過ぎるところがある。ゲート裏でもエキサイトしていた。まだ子供な面がある」(ルメール騎手)

<10着・軸⑨スティールブルー>
「素質はあるが、時間の掛かりそうなタイプ」(川田騎手)

<13着・穴④ワイドラトゥール>
このスタートを切ることができれば1400mの方が良くなります。

<16着・穴⑦フルレゾン>
出遅れて全く競馬に参加できず、終始最後方のままゴールインする形に。気性面の課題が想像以上でしたし、今後は一切買えなくなります…

 

3/2()【オーシャンS

<1着・⑮トウシンマカオ
戦前の陣営のコメントにもありましたが、馬体重の+12kgが余裕残しを示しています。それでも外からあっさりと突き抜ける非常に強い競馬を披露しました。高松宮記念の最有力候補に浮上です。

<2着・軸⑩ビッグシーザー>
近走で先行力が強化されてきましたが、今回は差す競馬。自在性は大きな強みとなります。

<3着・①バースクライ>
「4コーナーで外に行こうとして迷った分、切り返すことになった。それが無ければ2着はあったかも。真ん中より内の枠がいい馬」(岩田望騎手)

<4着・穴②ヨシノイースター
丸山騎手は「重賞でもやれる」とコメントしていますが、課題のゲートを決めて最高の競馬ができたにもかかわらず『4』止まり…。重賞の壁を感じる結果に終わった印象です。

<7着・穴④グレイトゲイナー>
前半3F《33.3秒》はHペースではありますが、それでも上がりが《34.7秒》でまとまっているように、重賞なら粘り込んでいいペースです。6歳で急激に力をつけてきましたが、重賞では力不足を露呈した形です。

<13着・穴⑨シュバルツカイザー>
「今日はいつもより前進気勢がなかった」(大野騎手)

<16着・穴⑯シナモンスティック>
「今日も息遣いが悪かった。夏場の方がいい馬かも」(松岡騎手)