12月の開催から良好な重い芝を保ち続けてきた中山でしたが、最終日は芝・ダート共に不良でレースが行われました。東海Sの上位2頭はフェブラリーSでも有力候補になりそうです。
1/21(日)【AJCC】
<レースのPoint>
・土砂降りの影響で不良まで悪化
・上がりが《37.8秒》掛かる超タフな馬場
<1着・⑪チャックネイト>
極悪馬場も全く問題ありませんでしたし、結果的にはかなりの道悪巧者でした。前走のアルゼンチン共和国杯はハンデ戦でしたが、今回は斤量1kg増をあっさり克服しました。
<2着・軸⑫ボッケリーニ>
2200mへの距離延長がプラスに働いています。ただ、直線は完全に勝ちパターンに見えたように、やはり勝ち切れないタイプ。それは「良い意味でも悪い意味でもこの馬らしい競馬だったと思う」という浜中騎手のコメントからも分かります。
<3着・②クロミナンス>
前走の切れ味を見せられると不良の重い芝2200mでは絶対に買えません。それでも《0.2秒差・3着》に来たということは明け7歳を迎えて本格化している可能性があります。非常に強い内容です。
<4着・③モリアーナ>
間違いなく良馬場でベストパフォーマンスを発揮すると思いますが、ラストの末脚は一番目立ちました。良の2200mならこなせるとみて良さそうです。
<5着・①マイネルウィルトス>
最内枠からハナを切る最高の乗り方で5着。もっと長い距離が合っている証拠です。
<7着・⑥サンストックトン>
キングスコート騎手が「馬場が合わなかった」と話している中でも、3着とは僅か《0.2秒差》。1800mからの距離延長が明らかにプラスに働いています。
<9着・穴④ショウナンバシット>
道悪で上がりの掛かる競馬は歓迎材料だと思っていましたが、横山和騎手から「重馬場の皐月賞で5着に来ているが、緩い馬場は良くない感じ」と残念すぎるコメントが出ています。ここで大敗してしまうと、もう好走する条件が浮かびません…
<10着・穴⑨カラテ>
好位から早めに失速してしまいました。菅原明騎手は「3コーナーで手応えが無くなった。休み明けの分だと思う」と敗因を挙げていますが、それ以上に2200mが長すぎた印象です。
1/21(日)【東海S】
<レースのPoint>
・京都の軽いダートに雨が降ってさらに軽い馬場に
・《61.1秒》のSペースからの《36.0秒》という上がり勝負
<1着・⑭ウィリアムバローズ>
やはり前々で持続力を活かす競馬の方が合っています。ただ、3走前のマーチSでは横山武騎手が不良馬場を敗因に挙げていただけに、京都の道悪で勝利したのは力をつけているということでしょう。勝ち時計の《1.49.2》も優秀ですし、スピードも兼ね備えています。「またもうひとつ上のクラスでも頑張ってくれる」(坂井騎手)
<2着・軸⑩オメガギネス>
「道中で(馬体が)伸びて走るところがあり、その分伸び切れなかった」と戸崎騎手は振り返っていますが、それよりも1600mベストが判明です。
<3着・ア③ヴィクティファルス>
過去に芝で重賞を勝っているぐらいですから、道悪の軽いダートでさらに良さが出るかもしれないと思っていました。ただ、池添騎手が「パサパサの馬場だったらまた違ったと思う」と話しているように、逆に重いダート向きの可能性が出てきました。
<4着・⑬ブライアンセンス>
このメンバーに入ると良でも時計面の短縮がポイントとなりますが、この時計でも大崩れしなかったのは評価できます。しかも外枠のロスも跳ね返しています。得意の京都1800mの良ならさらに。
<5着・⑯オーロイプラータ>
同馬の強さに一番注目したいところ。間違いなく重いダート向きですが、大外枠で出遅れて4コーナー15番手から上がり最速《35.3秒》をマークしました。ルメートル騎手は「1800mは気持ち短い。2000mくらいは欲しい」とコメントしており、条件が揃えば重賞制覇も十分に可能でしょう。
<6着・⑥ペプチドナイル>
「Sペースになり、2列目の真ん中で一番難しいところに入ってしまった」と藤岡佑騎手。瞬発力勝負が合わないことを露呈しました。