フェブラリーSの前哨戦は<エンペラーワケア>、高松宮記念の前哨戦は<ルガル>が勝利。どちらも管理するのは杉山晴調教師。さすがは昨年のリーディングトレーナーです。
開幕週を迎えた東京芝は高速タイムがマークされる絶好馬場でしたが、小倉芝は先々週の道悪で競馬が行われた影響が残り、軽い芝ではなくなってしまいました。
1/28(日)【根岸S】
<レースのPoint>
・前半3F《35.8》(Sペース)
・凍結防止剤の散布で少し時計の掛かる馬場に
<1着・⑦エンペラーワケア>
中枠に入ったことで馬群に包まれた場合の心配がありましたが、外から被せられるシーンは一切なく、重賞でもスムーズに好位で流れに乗ることができました。川田騎手からは「正直返し馬が前回の方が良かったなと思うぐらいだった。重賞に手が届いて当然だと思う」と珍しく強気のコメントが出ています。ただ、フェブラリーSはマイルの距離が課題となります。
<2着・⑯アームズレイン>
前走のりんくうSでいつもよりも溜める競馬をしたことが今回の1400mへの距離延長に大きく繋がりました。揉まれ弱い馬なので、大外枠は大きく味方しています。
<3着・ア⑩サンライズフレイム>
藤岡康騎手は「駐立は厩舎が練習してくれたおかげで我慢してくれた」とコメントしていますが、これで3走連続の出遅れとなってしまいました。完全に癖になっています。また、強烈な末脚が武器だけに、上がり最速はマークしてほしかったところです。
<4着・穴②ヘリオス>
このペースなら粘り込まないといけません。「思ったより楽なペースで先手が取れ、力を出せたと思う」と武豊騎手も話しています。年齢を重ねたことで地方の重いダートの方がベターに変化しているのか?
<5着・穴③フルム>
中京がベストなので、軽いダートでも普段より時計が掛かったことが好走の要因です。しかも、水口騎手は「直線で前の馬が出てきてしまい、ブレーキをかけて、勢いが削がれるところがあった。それがなければ、3着までは際どかったかもしれない」と振り返っています。
<6着・穴⑤ベルダーイメル>
前走で1200mの走りを見てベストは1400mだと思い、本命に推しましたが、「後ろから来られて馬が行きたがってしまった」と柴田善騎手。1200mを使ったことがダメな方へ転んでしまいました…
<9着・⑪パライバトルマリン>
このペースの3番手は絶好位ですが、伸び切れませんでした。牡馬が相手だと力不足なのか、今は距離適性が長い方にシフトしているのか?
1/28(日)【シルクロードS】
<レースのPoint>
・ジョッキーが馬場の内目を空けて通ると外枠不利に
・荒れ馬場の割に時計早い
・テン3F《33.4》上がり《34.3》は先行勢が全然粘れるペース
<1着・軸④ルガル>
課題のスタートは抜群のロケットスタートを切ることができました。これが最大の勝因でしょう。軽い芝の時計勝負にも対応可能ですが、荒れた馬場を《1.07.7》で走破しているのは、やはり重い芝・道悪が相当得意な証拠です。西村淳騎手が「最後はまだ遊んでいるようなしぐさも見えた」とコメントしている中での3馬身差Vでした。
<2着・⑬アグリ>
この展開+外枠でよく差し込んでいます。1400mベストは確定ですが、良なら荒れた馬場にも対応できることが分かったのは収穫となりました。
<3着・⑤エターナルタイム>
1600mからの距離短縮はプラスに働いていますが、こちらも間の1400mがベストです。軽い芝向きのタイプですが、荒れた馬場でよく頑張っています。
1200mへの更なる距離短縮でも掲示板を確保しました。同馬も1400mがベストでしょうが、ポッカリと空いた最内から差し込んできました。
<6着・穴⑯トゥラヴェスーラ>
「外枠で上手くインに入れず、もったいなかった」(永島騎手)
<8着・穴⑫メイショウソラフネ>
「もう少し内目の枠なら、ひと溜めできるレースになった」(角田河騎手)
<9着・ア⑮バースクライ>
「枠的に外を回らされる競馬になった」(岩田望騎手)
<14着・穴⑭テイエムスパーダ>
「今日の馬場は合わなかった」(富田騎手)
<16着・ア⑰オタルエバー>
外枠でしたが、それにしても負けすぎです。松山騎手も「思った以上に伸びなかった」と敗因がはっきりしません。